職歴なしニートでもMOS資格を取れば事務に就職できる?
職歴なしニートの人が事務へ就職したいと考えた時、取得を考える資格としてMOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)の資格があります。
マイクロソフトのオフィスソフトであるワードやエクセル等に関して一定のスキルがあることを証明する資格として人気があります。
それ故に職歴なしニートから就職を考える人の中にはMOSの資格に興味を持つ人も多く、特に事務職への就職を考えるニートの人はその傾向が強いといえます。
では、職歴なしニートでもMOS資格を取れば事務職に就職できるのでしょうか?
どれだけパソコンスキルが必要なのかによる
まず、職歴なしニートがMOSの資格を取得した場合、就職が有利になるかどうか?ということを考えた場合、一概に答えは出ません。
それというのも、会社によって必要なパソコンスキルが異なるからです。
職歴なしニートの人でMOS資格に興味を持つ人は事務職はマイクロソフトのオフィスソフトであるワードやエクセルくらい使えて当たり前だし、頻繁に使って仕事をしていると考えがちです。
しかし、同じ事務職であってもワードやエクセルをどの程度使うのかは会社によって違います。
もちろん、MOS資格をガッツリ活かすことができる事務職、MOSの資格を活かさなければ仕事ができない事務職があるのも事実です。
しかし、一方で事務職としてワードやエクセルを利用する時にはすでに会社内にテンプレがあり、そこに文章や数字を入力していけばいいだけという会社も意外と沢山あります。
また会計や販売管理、名簿管理を始めとして、業務専用ソフトがあり、ワードやエクセルを利用するよりも、そうした業務専用ソフトを利用して仕事をする事務職も少なくありません。
もっというと、接客や電話対応が中心業務であり、パソコンはメールを利用することが主であり、ワードやエクセルでも必要な文章や数字が打ち込めればOKという職場もあります。
ですから、職歴無しニートのあなたが事務職への就職を考えた時、MOSの資格が就職に役立つかどうか?と言うのは、あなたが入社したいと考える企業の事務職がどんな所なのかを確認しないと正確な答えは出ません。
結局、職歴無しニートの就職が事務職へ就職する際にMOSの資格が有利になるかどうか?という質問に対して決定的な答えはないのです。
事務職へ就職したいのならばMOSを持っていても全面的にアピールしては駄目!!
また、あくまでも職歴無しニートであるあなたが事務職への就職を本気で考えているのならば、MOSの資格を持っていることに関しては全面的にアピールしない方が良いことが少なくないことを覚えておいてください。
確かにあなたは職歴なしニートと言う状態を少しでもカバーするためにMOSの資格を取得したのだと思います。
しかし、職歴なしニートであるあなたがMOSの資格を全面的にアピールして事務職へ向けて就職活動をするのは少々危険です。
これは何もMOSの資格が意味がないと言っているわけではありません。
MOSの資格を持っている事自体はワードやエクセルを使うことができることを示すものであり、事務職への修飾においてもプラス材料になるものです。
それ故にMOSの資格があるのならば履歴書には当然書いておくべきです。
しかし、MOSの資格を全面に打ち出して事務職への就職活動をするのは非常に危険です。
何故か?と言うと理由は2つあります。
まず1つ目として「それほどワードやエクセル技術を求めない事務職も多い」からです。
上の方でお話しましたが、事務職とは言えワードやエクセルをガッツリ使う職場というのは以外と少数派です。
すでにワードやエクセルに関してはテンプレートがあり文章や数字を入力するだけのことも多いですし、業務専用ソフトを利用している場合、エクセルはほとんど必要ないことも多いからです。
もちろん、接客対応や電話対応がメインでもともとパソコンなんかほとんど使わない事務職すらあります。
入社を希望する会社が明らかに「ガッツリパソコンを使う事務職」の会社でない限り、MOSの資格を全面的にアピールしても「へぇ、頑張ったね。…で、うちの会社で本当に役に立つの?」ということになってしまうので注意です。
MOS資格をアピールするのならば、そのアピールすべき会社かどうかをしっかりと判断した上でアピールすることが大切です。
また、2つ目の理由として「アピール内容が他の就職希望者と被って、あなたがその他大勢になってしまう」からでもあります。
職歴なしニートであるあなたからしてみたらMOSの資格はあなたをアピールする材料だと考えているかもしれませんが、意外と危険です。
なぜなら、同じようにMOSの資格を全面的にアピールして就職活動する人が少なくないからです。
「事務職=MOS」と言った意識の人が意外と多く、それゆえに職歴なしニートのあなたがMOSをアピールしても「また同じようなアピールする人が来た…」ということでその他大勢になってしまうのです。
そして、あなたを含めたその他大勢となった人たちを尻目にMOS資格すら持っていない全くの事務未経験者が平気で採用されてしまうことも少なくないのです。
だからこそ、職歴なしニートのあなたがMOSの資格を全面的に掲げて就職活動してしまうと危険だといえるのです。
MOS資格を持っている事自体は職歴なしニートのあなたが事務職へ就職を実現するために役に立つものですが、MOSの資格を過信してしまうことは禁物と言えます。
※職歴なしニートのあなたが事務職へ就職するためには企業側の人材ニーズを理解した上で就職活動することが何よりも大切です。「なぜニートでも転職エージェント使うと就職できる可能性が高くなるのか?」のページが参考になるはずですのでおすすめです。
ニートからの就職に強い転職サイト
以下には特にニートの就職に強い無料で利用できる転職エージェントを紹介します。
就職カレッジ
職歴がないニートやフリーターの就職支援を専門とする転職エージェント。優良企業の紹介を始めとした就職サポートに力があるのはもちろん、就職後のサポートが充実しており、入社後の定着率が9割を超える非常に高いものとなっている点に特徴があります。⇒就職カレッジの求人情報を確認する
ハタラクティブ
フリーター・ニート・若手社会人の就職・転職に力を入れいている転職エージェント。スーツを着て働く仕事ばかりでなく、トラック運転手や給食調理員、婦人服販売員など現場で働く仕事への就職支援実績も豊富な点に特徴があります。⇒ハタラクティブの求人情報を確認する